Kanon 第20話「別れの夜想曲～nocturn～」

放課後、いつものベンチであゆと待ち合わせる祐一。
どこに行くと言われ、
「もちろんあの場所だよ！」
答えたあゆだけど、どこなのかは言葉を濁す…

いつもの商店街と解釈した祐一は、あゆといつもの見つからない探し物…。
手をつないで歩くあゆは言う。

「もしかしたら見つからないほうがいいのかもしれない。
　きっとボクが探しているものは、幸せだと必要ないものなんだよ…。
　…だから、今は無くても構わない。」

その後、探し物も見つからず、祐一はあゆに質問。
なぜいつも『ボク』なんだ？と。
他の一人称を使ってはどうかと…

「オレ、月宮あゆ！」

言わせておいて爆笑する祐一（笑）
いい玩具です（＾＾；

その夜、あゆは名雪の制服を借りてみる。
サイズ合ってないとか言いつつ照れるてる祐一。

名雪は、あゆの学校の場所を訊くけど。
街の外れの高台にあると言われるが、名雪も知らない学校？

深夜、あゆは祐一の部屋に来ようとしてベランダで雪だるまに（＾＾；
名雪に気付かれたくなかったようです…

ベランダに出て外の景色を見ながら、あゆの学校を見たいという話しになる。
喜んであゆは承知し、明日の放課後案内することになります…

翌朝、仕事があるという秋子さんと一緒に出る祐一。
…そいえば秋子さんの仕事は謎のまま（＾＾；

祐一が７年前のことを憶えてないことを訊く秋子さん。
記憶がないと答える祐一に秋子さんは、ぽつりと言う。

「樹が、…樹が一本切られただけで――。」

放課後になり、あゆとの約束に向かう祐一。
名雪は、祐一の背中を寂しそうに見送るだけ…。
…名雪の感情のゆらぎが、ハッキリ出てきました…

いつものベンチであゆと合流した祐一。
初恋の話になり、祐一の相手は誰？とあゆは訊く。

「初恋かどうかは分からんが、年上のお姉さんに憧れてたことはあったな。
　あとは…」
そう答えた祐一に記憶の欠片が甦る…

『ただ、ひどく悲しいことがあったような気がする―― 』

それは過去のことだしと、祐一はあゆに今幸せか？　と問う。
幸せだよと微笑んで答えるあゆ。でも、不安もある…。

「でも、時々不安になるんだよ。
　幸せなことが怖いんだよ。
　怖くて、不安で、目の前にある現実が全て夢なんじゃないかって…」

祐一は、あゆを慰める。
「今は７年前とは違う。冬が過ぎ、雪が溶けて春になっても俺はあゆの傍にいる」
その言葉に涙するあゆ…

そして――。
森にあるという学校に向かうが…。
日は暮れてしだいに暗くなり、森は深くなっていく。

こんなところにあるのかと疑問を持つ祐一に、絶対ある！と言うあゆ。
「今日だって学校に行って授業を受けて、友達に会って…」

やがて雪深い道を進み、森の開けた場所に出る…。
「ほら、見えてきた。
　あそこを出たところがボクの…」

走り出したあゆを追ってついた場所は…
そこにあったのは…一本の切り株のみ。

それを見たあゆは、取り乱す。

「ボク、ここで、ここで……。
　だって、だってボク、ここに居るよ？

　だったら、どうして……？
　ボク、ここに居たらいけないの！？」

必死になってカバンを開けようとするあゆ。
祐一は嫌な予感からそれを止めるが、あゆはカバンの中身を見てしまう。
何も入っていない中身を…。

「ボク、探さなきゃ！」
いきなり走り出したあゆを、祐一は必死に追った。

見つけたあゆは、コートもカバンを捨てて、何かを探して地面を掘っていた…。
明日ではダメかと祐一が言うが…。
「ダメだよ。だって夜は明けないかもしれないよ…」

涙を流して言うあゆに、祐一も一緒になって探し出す…。
夜も更け、雪がふりだす…。
いくつもいくつも穴を掘ったけど見つからない…。

もう今日はムリと断念して帰ることになり。
祐一は、離れた場所に落ちたあゆのカバンを拾おうとする。
その背に、あゆが言葉をかけた…。

「ゴメンね、祐一君。
　もう…会えないと思うんだ…。
　
　せっかく再会できたのに…、7年ぶりで会えたのに…
　本当に、ゴメンね…」

あゆの普通でない声に祐一は振りかえる…

だが、そこに…あゆの姿はもうなかった――。


突然の別れ…消えてしまったあゆ。
あゆが思い出したことは、あゆの探しものは？
祐一が無くした過去に何があったのか…
あゆとした約束は――。

…そして誰もいなくなり、ついに名雪が動く？（＾＾；）

次回　第21話「君のいない輪舞曲　～ronde～」